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なつみ憂のブログ

主に本や映画について。高学歴ニート→Webデザイナー

ソーシャルメディアで認知度を上げる5つの工夫と活用例

ソーシャルメディア マーケティング

参照:Flickr: Nick Nguyễn's Photostream

大変嬉しい事に、前回の投稿(ユーザーの心に響くWebデザイン 5つのテクニックとそれぞれの実例)が初めてはてなブックマークでホッテントリ入りし、多くの人に読んで頂く事ができました。はてぶやスターしていただけた方々、本当にありがとうございます!今後も面白い記事を作って行けるようにがんばりますので、何卒宜しくお願い致します。

ソーシャルメディアでマーケティングするときのポイント

ブログがバズって感じた事

読まれたけど、ソーシャルメディアでバズらなかった

FacebookやTwitterなど、多くのソーシャルメディアでもリンクを共有していただけたのですが、少し気になる事がありました。はてなブックマークやGunosyで取り上げられているので、それなりに読まれるコンテンツではあるはずなんですが、どうもそれが拡散していっている感じがしなかったのです。単に「読まれる記事」と「バズる、拡散される記事」というのはかなり違うようだ、というの以前から思っていましたが改めてそれを強く感じました。

具体的な数字を出して言うと、Twitterで100ツイートほどされていた時に確認したところ、その中でRTされているものはほとんど無く、一番多くて4RT。世の中には数千RTされるようなポストもあるし、僕の記事もそれなりに良い評価をして頂けているはずだから、もっとソーシャルメディア上で認知・共有されてもよさそうなものだ。

大手プラットフォーム乗っかっているだけではいけないなあ、と思った

ちなみに前回の記事で稼いだPVのほとんどはGunosyとはてなブックマークからの流入。つまりGunosy、はてなといった強力なプラットフォームで認められて、それにおんぶに抱っこの形で集客できていたに過ぎない。それがソーシャルメディア上でバズれば、また違った客層を取り込めたのでもっとPVが増えていたはずです。

そんな訳で「ソーシャルメディア上で目立ち、拡散されるにはどうすれば良いんだろう?」そんなことを考えていた折、海外のウェブサイトから参考になる記事を発見しました。ニューヨークのデザイナー、Jacob Cass氏が運営するブログ 「JUST CREATIVE」の記事(5 Overlooked Social Media Tips to Boost Branding, Clicks & Conversions )にはソーシャルメディアマーケティングにも役立つ、投稿作成の工夫が書かれています。以下翻訳・要約してお伝えします。

 

(目次)

  • ソーシャルメディアマーケティングに取り組むにあたって
  • 1. ユーザーを惹き付けるだけの分量を投稿に盛り込む
  • 2. ソーシャルメディアごとに戦略を変える
  • 3. 堅苦しさを無くして楽しく!
  • 4. 一般ユーザーの力を最大限に使う
  • 5. ポジティブな内容にする - 炎上を逆手に取る
  • まとめ、感想

 

ソーシャルメディアマーケティングに取り組むに当たって

ソーシャルメディアは今や様々な種類が登場し、それぞれに違った特徴があります。これについて考えなければ、顧客にアピールしてコンテンツをシェアしてもらう機会を多く失う事になりかねません。マーケターであれば、ユーザーが見たいものにばかり気を配るのでなく、どんなコンテンツがソーシャルメディア上でのブランディングに役立ち、かつ多くのクリックと反響を引き起こすかを考える必要があります。

ここではソーシャルメディアをマーケティングツールに用いているビジネスマンが使える戦略を記しています。しかし大事なのは、いずれの戦略もおおっぴらにせず、自然に取り入れてこそソーシャルメディア上で効果を発揮するという点に注意して下さい。

1. ユーザーを惹き付けるだけの分量を投稿に盛り込む

現代人が一つの箇所に集中力を保てるのはせいぜい15-20秒と言われています。しかし、ソーシャルメディア、特にTwitterにおいてはより長い投稿がユーザーの関心に訴えます。適度な分量があり、かつうまくまとめられたソーシャルメディア上の投稿は、ブランド認知を高めてより多くの顧客に認知してもらう事につながります。

メインタイトルだけではなく、記事の概要やページへのリンクを掲載する事は必須です。ユーザーの興味をひくような文章にして、より多くのクリックを獲得しましょう。

2014年の初め頃、コンサルタントのMike Altonは「おっ」と思うような濃い内容の投稿をGoogle+にポストしました(The Ultimate Guide to the Perfect LinkedIn Profile Is it possible to use your…)。250語(日本語で言うと500字以上)もあるこの投稿は180以上の「+1」を獲得し、160回以上シェアされました。こういった数字を並べてみると、ソーシャルメディア用に良質なコンテンツを作成するのは十分苦労に値する、という事がわかると思います。ブログだけでなく、FacebookやTwitterにも時間をかけて投稿文を作るべきです。

ソーシャルメディア 分量

2. ソーシャルメディアごとに戦略を変える

企業によっては、ターゲットとなる客層に合わせてソーシャルメディア毎に投稿の優先度を変えているところもあります。ソーシャルメディアはキーとなるユーザー層がそれぞれ違っています。ただ、Facebook、Twitter、Google+など最大手での露出に関しては、常にアクティブでいるにこした事はありません。

キャンペーンのプロモーションをするにあたって、狙う結果を出す為の方法はひとつではありません。まず、ターゲットの客層がもっとも多くアクティブなプラットフォームを活用するべきです。Eメールでも、ブログでも、展示会でも、または他のどんなソーシャルメディアでも、消費者になにかを訴えるにあたって気に留めておかなければいけない事があります。それは「あなたのメッセージは、あなたが利用するメディアを媒介して伝わる」ということです。

ここで例に出すのはタコベル(かつて日本にもあった米大手ファストフードチェーン)です。面白おかしい投稿が多く、ユーザーをひきつけるお手本ともいえます。ソーシャルメディアの使い分けも非常に考えられています。Facebookには自社の製品や料理の画像を多く投稿する一方で、Twitterにはダジャレを効かせた、とてもパーソナルな投稿が目立ちます。

タコベル  ツイート

友達 → いつかは終わる

彼氏 → いつかは終わる

彼女 → いつかは終わる

タコベル → ずっと仲良し

3. 堅苦しさを無くして楽しく!

こちらもソーシャルメディアごとに空気が違うので考えながらやらなければいけない所ですが、型通りの投稿ばかりではユーザーに面白いとおもってもらえません。マーケターの中には、ユーザーに「お題」を出したり、いわゆる「振り」を出して反応を引き出すような戦略を取る人もいます。

Netflix(米最大手のネット番組配信企業)を例に取ってみましょう。Netflixのカスタマーサービスのアカウントですが、通常の顧客対応の枠を大きくはみ出して、おもしろおかしいやり取りが展開されています。このチャットのスクリーンショットは、アメリカで最も人気の掲示板サイト「Reddit」で広く拡散されました。

Netflix 顧客対応

"報告すべき問題が発生しました"

Netflix "こちら船長。ネットフリックス号のマイクだ。君の名前は何だい?どうぞ"

"お、おう・・。船長。私はノームだ。エンジニアリング上の問題が起きています。どうぞ"

Netflix "いったいどんな問題だい?"

顧客と対応する人は、すぐれたユーモアのセンスをはっきすることでより大きな信頼を獲得出来る事もあります。

4. 一般ユーザーの力を最大限に使う

未だ多くの企業・ブランドは、最新のメディアテクノロジーと、VineやHyperlapseSnapChatで一般ユーザーによって作成されたコンテンツの力をまだまだわかっていません。

大企業でも、"Vineコメディアン"の笑えるコンテンツを利用している所が出てきています。主な目的は二つ。「笑い」の力でユーザーをひきつける事と、長い動画を見るのがおっくうなユーザーの関心を保たせる事です。

5. ポジティブな内容にする - 炎上を逆手に取る

どこの国でも、ソーシャルメディア上にはネガティブな話題が溢れています。政治から天気、他人への悪口などなど。ソーシャルメディアのユーザーは、そんなものの替わりにもっとポジティブな話題に触れたいはずです。企業のWeb・マーケティング担当者は、企業運営上の重要な情報に加えて、なにかしらポジティブな事柄を出来るだけ付け加えて行くのが良いでしょう。ポジティブな感じをソーシャルメディア上で出して行けば、フォロワーの目に留まるだけではなく、実社会の雰囲気も幾ばくか良くする事ができます。

最良の例は、「アメリカ赤十字職員炎上事件」です。ある職員がプライベートのアカウントと間違えて、「ライアンがドッグフィッシュヘッドのビールをもう2ケースみつけた。飲んだった。」と赤十字のアカウントでツイートしてしまったのです。しかも「#酔っぱらってる」というハッシュタグ付き。

赤十字 ツイート

しかし赤十字は、大きな処分は下さず、この件を極めて穏便に済ませました。ツイートを削除した後、「不適切なツイートは削除しました。ただ申し上げておきたいのは、赤十字の職員は職務中は断じてしらふであり、車のキーもしっかり管理しています。」というツイートをしました(誤ツイートをした職員が運転中だったという噂があった)。さらに素晴らしい対応をしたのが、例のビール会社「ドッグフィッシュヘッド」でした。状況を良くするために、赤十字への寄付を呼びかけるツイートを繰り返したのです。「#酔っぱらってる」というハッシュタグ付きで。

不祥事のとばっちりを受けたドッグフィッシュヘッドですから、赤十字を批判しても良い立場でした。しかしそういったネガティブな事を発信せず、むしろ赤十字を助けて自社の社会的信用にもつなげるという、素晴らしい対応だったといえます。

 

翻訳は以上です。

個人的には、なかなか為になる内容が多く、特に「ソーシャルメディアと一括りにすべきではない」というのは本当にその通りだと思いました。例えば正統派バイラルメディアの「CuRAZY」は、当初Facebookのシェアに的を絞っていたように思いますが、現在ではTwitterとLineの共有ボタンも並列に設置されています。CuRAZYのネタは傍目には完全にFacebook向きなのは間違いないのですが、おそらく「ツイートする」や「LINEで送る」の導線を無くすほどでは無かった、という事になったのでしょうか。

日本の場合、海外とはまた違ったソーシャルメディア文化圏が形成されており、このあたりを考えるのはなかなか複雑です。赤十字に対してドッグフィッシュヘッドが行った対応も、日本であれば単純に両者ともに叩かれて終わっていたんではないでしょうか(笑)。ただし、Webマーケティングに関してはほぼ全ての面において、英語圏が一番進んでいるのは間違いありませんから、ここから学ぶ事も多いはずです。

ネガティブなツイートが多数見られたり、拡散を狙ったパクリメディアの存在が目につく昨今。そんな中でもるソーシャルメディアは、企業の広報活動やメディアのあり方、個々のクリエイターの発表の場など、あらゆる事が変化して行く基盤となっています。僕はWebの仕事をし、ブログの運営をしている身として、今後の展開もとても楽しみです。